魚料理は日本の食卓に欠かせない美味しさですが、骨が喉に刺さるというトラブルは意外とよくあります。 そんな時に慌てずに対処する方法があるんです。
ここでは、自宅でできる簡単な方法をいくつかご紹介しますので、参考にしてください。
ただし、これらの方法で骨が取れない場合は、迷わず医師の診断を受けましょう。
喉に魚の骨が刺さった時の対処法として知っておきたい裏ワザ
魚の骨が喉に刺さった時、あわてずに試してほしいのがこの裏ワザです。
実は昔から伝わるツボ押しが非常に役立つとされています。
「間使」と「郄門」というツボを上手に利用することで、骨を取り除くことができるかもしれません。
これらのツボは鍼灸師にもよく使われるもので、喉の異物を取り除くのに有用とされています。
ここでは、その具体的な押し方と効果について詳しく解説していきます。
喉に刺さった魚の骨を取るツボ「間使(かんし)」とは
「間使」というツボは、手首から指四本分上の腕の中央に位置しています。
もし骨が刺さって不快感がある場合は、その感覚が強い方の腕のツボを探して、穏やかに押しましょう。
ゆっくりとした圧で10分程度マッサージすることで、骨が取れやすくなるといわれています。
実はこの「間使」というツボは、鍼灸の世界では精神を安定させたり、便秘改善にも使われる非常に有名なツボなんですよ。
もう一つのツボ「郄門(げきもん)」を知ろう
もう一つのツボ「郄門」は、手首と肘のシワを結んだラインのちょうど中央より少し手首寄りにあります。
このツボは筋肉と骨の合わさった部分にあるため、しっかりとした圧を加えて押す必要があります。
左手を使用するよりも右手の方が反応が良いとされており、押し方が適切であれば1分程度で骨が取れることもあります。
郄門は、気持ちを落ち着かせたり、不安感を解消する効果もあると言われているので、喉の異物だけでなく心のケアにも役立ちます。
魚の骨を取るためにご飯を飲み込むのは逆効果?
昔から「ご飯を飲み込めば骨が下に落ちる」と言われていますが、これは誤った対処法です。
ご飯を飲み込むことによって骨を押し込んでしまう恐れがあり、状態が悪化することもあるのです。
このように、一見安全そうな方法でも逆効果になることがあるので、注意が必要です。
骨が取れない時はどうする?医師による推奨対応
専門の耳鼻咽喉科で診てもらおう
自己対処が難しい場合は、耳鼻咽喉科の受診が推奨されます。
耳鼻咽喉科では、専門の器具を使用して骨を安全に取り除くことができます。
内科や外科では適切な対応が難しいこともあるので、専門医の診断を受けることが大切です。
自己処理は避けるべき理由
自分で骨を取ろうとする行為は、粘膜を傷つけるリスクが伴います。
特に箸や指を使った処理は避けるべきで、適切な医療機関での処置をお勧めします。
鯛の骨が喉に刺さったら、迅速な対応を
鯛の骨は他の魚と比べて太くて硬いため、特に注意が必要です。
深刻な状態になる前に、救急外来での診察を受けることが推奨されます。
細い骨は状況を見て対処しよう
アジやサンマなどの細い骨の場合は、緊急性は低いですが、症状が続く場合は早めに医師の診断を受けましょう。
たとえば夕食時に骨が刺さった場合は、翌朝にでも診てもらうと良いでしょう。
まとめ
魚の骨が喉に刺さった時の対処法はいくつかありますが、まずは落ち着いて行動することが重要です。
自宅で試せる裏ワザとしてツボ押しを紹介しましたが、それでも骨が取れない場合は、耳鼻咽喉科での専門的な治療を受けることをお勧めします。
自己処理はリスクが伴うため、避けるべきです。
そして、鯛のような硬く太い骨の場合は特に注意が必要です。
今回の情報が、魚の骨によるトラブルに直面した時の一助となり、美味しい魚料理を安心して楽しむための参考になれば幸いです。